同窓会長あいさつ

同窓会長 杉町慶治

佐賀西高同窓会長 杉町慶治

 藩校弘道館を継承して明治9年佐賀変則中学として開校して以来の長い歴史を誇るわが母校を卒業された同窓会員の皆さまにおかれましては、地元のみならず日本そして世界で、またあらゆる業界で活躍されていることと思います。

 そもそも同窓会は何のためにあるのでしょうか。同窓会の目的は会則第4条に「本会は会員相互の親和ならびに母校の発展を図ることをもって目的とする。」と定められています。年に1回の総会ならびに懇親会をはじめとして各地区や各回生での会員相互の親睦を図る活動が行われています。また、母校への支援として栄城会館の運営、育英奨学事業などの他、在校生や後輩たちの進学や就職への有形無形の支援活動を実施しています。
 同窓会の使命すなわち存在理由の要諦は、会員相互の絆にあると考えます。普段は特別の関わりを持たなくてもいざという時に、少しでも関心をもって母校のため後輩のためにそれぞれができる範囲で支援・協力をしていく人的ネットワークこそが同窓会だと思います。

 今後日本は少子高齢化そして人口減少が進展し、世界では自国第一主義、ポピュリズムが跋扈し格差社会が深刻になり、一方で地球温暖化が進み自然災害の頻発、新型コロナウィルスのような新たな感染症の脅威が高まっています。不確実で混沌の時代にあって、伝統でもある多様性を尊重し、自らの役割を認識し責任を果たす人材を変わらず輩出し続ける我らが母校であってほしいと願います。
 いつまでも私たちが誇りに思える母校であり続けるように、会員の皆さま一人ひとりが同窓会活動に関心を持ち、関わっていただくことを切にお願いいたします。

令和2年5月